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PAUSE

海老原靖個展

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PAUSE
海老原靖 個展

2008年2月1日(金) – 2月28日(木)
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
オープニングレセプション : 2月2日(土) 18:00 – 20:00
アポイントメント 承ります

深夜一人で鑑賞するシネマ。
ビデオを ‖ ( pause )すると、モニターに映し出されるものは、映画中のキャラクターとは全くの別人。
それこそが、女優の素顔、俳優の真の姿なのか? 動画においては無邪気に微笑む表情。それがpause に切り替えられた瞬間、NOISEによってかき乱される。そこに浮き彫りにされる、暗い過去や私生活、そしてイメージとのジレンマ。 夢か現か幻か。

今回 PAUSE で発表される「NOISE シリーズ」の作品群は、海老原の「画」というフィルターを通して、 鑑賞者自身の「素」に語りかける。 海老原の表現体はキャンヴァス上に留まることなく、大胆不適にもそこから遊離し、個人の核に触れてくる。様々なメディアが氾濫する中、惑わされ翻弄され続ける我々を嘲笑するかのように、挑戦的でもある。

各作品をまずは遠距離から鑑賞していただきたい。そして、一歩ずつ近づく。すると、目に映る作品が、距離と反比例して、実際にキャンヴァスに描かれた画像から徐々にかけ離れていくのを体感できる。至近距離まで近づいた時、入り乱れるNOISE の間から如何なる精神状態を垣間見ることができるであろうか?

NOISE by 海老原 靖
古い一本のビデオテープがあった。テープの中に録画されていた映画を再生すると、テープは摩耗しているようで画面に走査
線が揺れている。
人と背景を区別する輪郭は走査線の乱れにより限りなく曖昧になり識別を困難にさせる。それはシーンを問わずそこに存在する。無垢な少年や女優の上にノイズは色となって暴力的に画面を支配する。
ある映画のワンシーン。彼女は何を見つめ何を思考しているのだろうか?映像という時間から切り取られたそれらの顔はただそこにある。連続する断片の間を往復しながら描かれなかった顔、あるべき背景を想像してみるとそこにあるべきものとは?

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