eeny, meeny, miny, moe | green
THE COPY TRAVELERS
2021年7月2日(金)- 7月31日(土)
上記会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります
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eN artsでは7月2日より “ eeny, meeny, miny, moe ”(2014年より始まったシリーズ展です)を開催致します。今回のテーマカラーは「緑」。色は アート制作過程において重要な役割を果たします。数多の色彩から選択する一色が、その作品の第一印象のみならず、その運命をも決めてしまう要因とも成り得ます。
今回のeeny, meeny, miny, moeは「緑」がテーマ。「緑」がどのような意味を持つのか、「緑」をどう使うのか、「緑」でどのように魅せるのか・・・ THE COPY TRAVELERSの「緑」を存分にお楽しみ下さい。
ロウ 直美 | eN arts
→過去のシリーズはこちらからご覧いただけます。
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“eeny, meeny, miny, moe”
Green
本展覧会は、“Green”という大きなテーマ(その色や特性、まつわるキーワード)を元に、2018年以降様々な展覧会に参加する中で生まれた複数のシリーズの最新作を展示する。
ここでは、“Green”というテーマを包括する代表的な作品として〈THE COPY TRAVELERSのテーブルクロス引きの達人〉について記したい。
クロマキー合成とは、特定の色の成分から映像の一部を透明にしてそこに異なる映像を合成する技術である。背景色にグリーンが使用されることが多いのは、人物と補色関係にあるグリーンを用いることで合成の精度が上がるためである。出品作〈THE COPY TRAVELERSのテーブルクロス引きの達人〉はこのクロマキー合成を用いた映像作品である。
グリーンの紙が敷かれた作業台の上には、たくさんの印刷物やカニの人形、木片や野球ボール、ロープなどが雑多にぶちまけられている。まるで波によって打ち上げられた漂流物のようなそれらだが、作業台に敷かれたグリーン(クロマ)の力によって、ある一定の場所に停留することなく、様々な空間や時間へと移動していく。目の前にある単なる作業台が「噴水」になり「雑踏」になり「車窓からの眺望」へと次々と変化をしていく。“Green”というテーマによって芽生えたアイディアは、見慣れた景色を乗り越えていく方法を我々に教えてくれた。
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THE COPY TRAVELERS
(加納 俊輔 / 迫 鉄平 / 上田 良)
京都を拠点として活動する美術家、加納俊輔、迫鉄平、上田良によって2014年に結成されたユニット。
個々の活動でも写真や映像をメインに活動している三人のエッセンスをミックスしながら、「複製」という手法の可能性について、コピー機やスキャナ、カメラなどのツールを用いて、日々、実験に勤しんでいる。アートブックの出版をはじめ、展覧会、ワークショップなどの活動を行なっている。
近年の主な展覧会に、「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」(東京都現代美術館 、東京、2019)、「雲型定規がヤマをはる」(Sprout Curation、東京、2019)、鉄道芸術祭vol.8「超・都市計画 ~そうなろうとするCITY~」(アートエリアB1、大阪、2018)、「WALKING, JUMPING, SPEAKING, WRITING」(SEMA STORAGE、ソウル、2018)などがある。
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REVIEW
*artscape(2021年8月1日号)
「ど れ に し よ う か な 天 の 神 様 の 言 う と お り ・・・」 あるいは「作者の死」(中井康之氏 | 国立国際美術館)
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-出展作品-
-展示風景-